WordPressの環境構築について（WordPress講座1）

ホームページを作成する手段として最も使われているのがWordPressです。ただ、一般的WordPressを触るためには、サーバーが必要になり、レンタルサーバーを用意するなど、導入のコストは昔に比べ、ずいぶん安くなったものの、まったくの素人には少しハードルとなります。

今回は、そのWordPressの実行環境を、ローカルのサーバー環境（自身のパソコンの中）で作っていき、WordPressがどのようなものかを体験してもらいたいと思ってます。WordPressの導入を迷っている方の参考にしてもらいたいと思います。

ただ、今はほとんどのレンタルサーバーで簡単インストール機能があるため、WordPressの実行環境を用意する機会はないと思います。

しかし、WordPressの実行環境を、自身のローカル環境（自身のパソコンの中）で構築し、インストールしてみることがWordPressを理解する一番の近道です。

便利に使うことができるWordPressは、人によってはSNSのように感じるかもしれませんが、実際はすべてオープンソースとして公開しており、完全に自由にカスタマイズできます。

今回の記事は、そのようなWordPressのすばらしさを少し感じ取れるかもしれません。

今回のWordPress講座1では、WordPressを実行するために必要な環境を作ります。

WordPressを実行するために必要な環境

一般的に、LAMPと呼ばれる実行環境が必要になります。

LAMPとは

• Lとは、LinuxといＯＳ
• Aとは、Apachというサーバーのアプリケーション
• Mとは、MySQLというデータベース言語
• Pとは、PHPというプログラミング言語

が必要になります

どのように環境を構築するか

一般的に、私たちはWindowsのOSが入っているパソコンを使っており、それはサーバーとしての役割を持っていません。

そのため、サーバーが必要になるのですが、今回はサーバーの環境を作ってくれるアプリケーションを導入して、自身のパソコンの中をサーバーとしてみなすローカルのサーバー環境（以後、ローカル環境）を作り、WordPressを構築していきたいと思います。

今回は、数ある環境構築の中でも軽く動き、ローカルサーバー構築で有名なXAMPPというアプリケーションを利用します。

LAMPと呼び方が似てますが、WindowsのパソコンでもLinuxを使え、それがWindowsとLinuxをクロスをして使うとの意味で、Lの部分がXとして表現されています。

このアプリケーションはWindows上でサーバー環境を作りたい時に、よく使われるアプリケーションです。

まずはサイトからダウンロードしてみましょう

XAMPP Installers and Downloads for Apache Friends

XAMPP is an easy to install Apache distribution containing MariaDB, PHP and Perl.

www.apachefriends.org

1. ダウンロードボタンから、それぞれのOSにあった実行ファイルをダウンロードします。
2. ダウンロードが完了したら、XAMPPのインストールを行います。
3. 設定画面が表示されていくので、最後のBitami for XAMPP以外はデフォルトのまま次に進みます。
4. Bitami for XAMPPの画面のみ、チェックボックスを外します。（下記画像参照）

ローカルサーバーを動かしてみる

ダウンロードが完了したら、以下のXAMPPの管理画面が表示されます。また、表示されない場合は、手動で実行します。

サーバー実行方法

1. ApacheとMySQLをStartを押して、パソコン内にサーバー環境を実行させます。
2. StartがStopになり、AacheとMySQLが青色になり、PIDとPortが表示されたら、サーバーがパソコン内に実行が行われていることになります。

サーバー終了方法

1. 終了するときは、Stopを押します。
2. StopがStartになり、AacheとMySQLが無色になり、PIDとPortが非表示になったら、サーバーが終了していることになります。
3. 最後に、右下のQuitを押して、XAMPPを終了させます。

アクセスを許可する

XAMPPを終了させる際に、場合によってはエラーになってしまい、正常に終了しない場合があります。

その場合は、アクセスの許可を変更します。

1. xamppフォルダの中にある、xampp-control-iniファイルを右クリックをして、プロパティを選択します。
2. 上部のタブのセキュリティを表示すると、アクセス許可が読み取りのみになっています。
3. その場合、フルコントロールか、下記参考画像を参考に、アクセス許可設定を変更すると正常に終了するようになります。

ApachとPHPとMySQL

XAMPPの中に、ApachとPHPとMySQLがあることを確認しましょう。

WordPress を実行するには、以下のホスティング環境を推奨します。

・PHP バージョン 7.4 以上。

・MySQL バージョン 5.7 以上、または MariaDB バージョン 10.2 以上。

・HTTPS 対応
本当にこれだけです。Apache や Nginx を WordPress を動かすための最も堅牢で多機能なサーバーとして推奨しますが、PHP と MySQL が動くサーバーであればどんなものでも WordPress は動きます。

WordPress について参照：https://ja.wordpress.org/about/requirements/

まとめ

ここまで最後まで読んで下さり、ありがとうございました。非エンジニアの私が、業務で使えそうなスキルを公開していきたいと思ってます。

今回は、WordPressを実行するサーバーを作りました。
次回は、人気のWordPressを今回作成した環境にインストールをしたいと思います。

土地家屋調査士 小川曜（埼玉土地家屋調査士会所属）