事務所HP(https://office.little-river.jp/)へリンクします。

事務所HP(https://office.little-river.jp/)へリンクします。

士業と不動産実務におけるGitとGithubの活用法について

GitとGithubはITエンジニアに必須の知識となっています。その便利なファイル管理システムであるGitとGithubについて、土地家屋調査士業務においてどのように導入し、そしてその活用方法を今回の記事ではご紹介します。

土地家屋調査士業務が主な内容になってしまうと思いますが、多くのITエンジニア利用するバージョン管理システムに興味をお持ちの不動産業界の方や士業の方は、一読の価値は十分あると思います。

Gitについて

Gitとは、ファイルの履歴を残し管理するバージョン管理システムであり、現在最も広く使われているバージョン管理システムです。

そして、このGitは、Linuxを開発したリーナス・トーバルズ氏が開発し、文書などのファイルの管理だけではなく、世界の様々なオープンソースプロジェクトで利用されています。

それは、『誰が・いつ・どのファイルの・どの部分を変更そして作成したか』を管理することができるからです。

Gitは、履歴を確認し、そして前の状態にも戻せるなどのとても便利な機能が無料で利用できます。
そして、Linuxの考え方をベースにしているため、枯れた普遍的な技術で一時的なスキルでなく、今後もIT化も進むような環境下で、長く活かすことが出来るスキルと言えます。

最近では、ITエンジニア以外でも使われており、アメリカの政府文書は以下のGitを利用したWebサービスであるGithubで管理されています。

Githubについて

Githubとは、Gitを利用したインターネット上のサービスです。

Gitは、ファイルを管理する保管場所が必要で、ローカル環境であれば、ご自身のパソコンに保管すればいいです。
一方で、複数人がネットワークを通じてファイルを管理と共有する場合は、ネットワークに上に保管場所が必要になります。
しかし、ネットワーク上に保管場所を作るには手間とお金が掛かります

そのため、保管場所を提供するサービスを利用することが一般的で、現在一番使われているWebサービスがGithubになります。
このGithubはほとんどの機能を無料ででき、SNSのように交流することもできるサービスです。

GitHubは4000万人もの開発者に利用されており、オープンソースプロジェクトからビジネスユースまで ソフトウェア開発の中心となる開発プラットフォームです 。

会社概要https://github.co.jp/

ちなみに、Github社はMicrosoftの傘下の企業であり、2018年に75億ドル規模(記事作成時ルートで約8500億円)でMicrosoftが買収しました。参考ですが、Youtube社はグーグルに訳16億5千ドル、Instagramはフェイスブックに約10億ドルであり、Githubの買収金額は破格なものでした。

Microsoftによる75億ドル規模(記事作成時ルートで約8500億円)のGitHub買収手続きが規制当局の承認を得て、正式に完了した。Microsoftが米国時間10月26日、発表した

https://japan.zdnet.com/article/35127696/

以下の3つを目的にして仕事にGit・Githubを活用します。

  • ファイルの管理(情報の管理)
  • 進捗状況の共有(情報の共有)
  • 広告ページの公開(情報の公開)

ファイルの管理(情報の管理)

Gitのもともとの機能であるファイルをバージョンとして管理するのが本来の目的です。
そのため、この本来の機能を有効活用して、私自身ファイルの管理をしていきます。

このファイル管理ソフトのすごいところが、バージョンで記録していれば、その過去の状態まで戻すことが出来る点です。
そのため、どのような経緯で変更があったかなどが、すぐに明確に分かります。

そして、このGitはあくまでフォルダにgitフォルダを入れるだけで済み、また必要がなくなればgitフォルダさえ削除すれば、その履歴も残りません。
既にあるWindowsのフォルダという枠の中に導入することが出来るため、とても気軽です。

進捗状況の共有(情報の共有)

Gitはもともとは、オープンソースのコードを多くの有志が開発するために、Linuxを開発したリーナス・トーバルズ氏が開発しました。
そして、このGitはITエンジニアでは、必須のスキルとなっており、多くのシステム開発で共有するための手段として利用されてきました。

この確立し枯れた共有手段を使うことで、これまで見えなかった土地家屋調査士業務を見える化・共有化をして、より身近な仕事をしていきたいと思ってます。

情報の共有はGithub上で共有が出来ますし、またgitフォルダとしてファイル形式で定期的にメール等送ることで共有することも出来ます。
普遍的な技術であるため、多くの環境で確認することが出来ます。

広告ページの公開(情報の公開)

上記の管理と共有が私が実施する守り(内部)なら、依頼者様が実施する攻め(外部)の活用方法として、私は情報の公開としてGithubの利用をオススメします。

Githubには、共有されているデータをインターネット上で公開する機能があります。この機能を利用して、自己紹介などのLPページの作成を支援したいと考えています。

単純な数ページのサイトですが、ご自身で作成されたサイトを公開出来た時はとてもうれしいですし、サイト経由で繋がれる方もいます。
そして、このGithubの機能は無料で利用することが出来るだけではなく、サイトに手を加えた時に、もしサイトが崩れてしまっても、いつでも過去の状態に戻すことが出来ます。

サイトの公開となると、WordPressを考えがちですが、Githubではコードを触って気軽に利用できる点が、よりWebページに関するIT知識として残ります。
また、Githubを利用できるようになれば、また今後の情報技術を共有する未来における準備にもなります。

なぜ私がGitとGithubを活用しようと思ったのか。

土地家屋調査士に依頼する際に、依頼者の方が一番不安に思うことは、進捗状況はどのようになっているのか、またどのような工程があるのかが見えないことだと思います。

地主様、またご紹介頂ける不動産関係の事業者様のご要望にしっかり応え、これから情報化やネットワーク化、情報の管理・共有・公開を通じて、事業活動や社会活動に貢献したいです。

また、土地家屋調査士の業務は、不動産の調査や測量だけでなく、隣接の利害関係者のご協力を頂けなければなりません。そのため、そのような利害関係者様に対しても、情報の管理・共有・公開をし、分かりやすい仕事をしていきたいと考えてます。

まとめ

最後まで読んで下さりありがとうございました。Githubに関して詳しい使い方は分からなくても大丈夫です。最初は画面を見て進捗状況を把握するだけで大丈夫です。そして、近いうちに、サイトを作成し、作成した作品が公開される喜びを感じると思います。

土地家屋調査士 小川曜(埼玉土地家屋調査士会所属)

コメント

タイトルとURLをコピーしました