土地家屋調査士の業務は偶然の出会いなどで、その仕事が上手くいったり、また上手くいかないことがあります。
今回は、そのような土地家屋調査士の仕事には、どのような出会いがあるかを記事にしていきたいと思います。
土地家屋調査士の仕事って楽しそうと思って頂けたらと思います。
隣接者との出会い
土地家屋調査士の業務で一番件数が多い仕事は土地の境界確認です。
そして、その土地境界を確認をするためには、隣接者のご協力が必ず必要になります。
なぜならば、隣接者のご協力がなければ、土地境界を確認することが出来なくなるからです。
そのため、土地家屋調査士は隣接者とのやり取りやなどにはとても気を使います。
見ず知らずの方とやり取りをしなければならなく、つまらなそう仕事と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
隣接者から色んな話を聞くことができ、とても貴重な勉強をさせてもらうことが出来ます。
土地の成り立ちなどの昔話も聞くことができ、その昔話が将来受けた仕事の問題の解決に繋がることもあります。
また、普段の生活では会うことが出来ない方ともお会いする事もできます。
都内の一等地を測量し、その隣接者のお宅に伺うことがありましたが、お金があるところにはあるんだなと思ってしまいました。
土地境界を確認することは、依頼者とその隣接地の方どちらも、境界か明確となるメリットがあります。
そのため、しっかりご説明をすれば必ず理解して頂き、丁寧な仕事をすることで隣接者の方から仕事を頂くこともあります。
隣接者は将来のお客様になってくださり、またその出会いによって新たな発見があるかもしれません。
役所担当者との出会い
ご依頼地の敷地の接している道路が公道の場合、役所と道路の境界線について協議をしなければなりません。
役所と協議するなんて堅苦しそうと思われるかもしれませんが、役所にはいろんな人がいます。
一般の方なら窓口での手続きを行う場合、定形の流れ作業で処理されて、職員の方の人柄はわかりせん。
しかし、道路境界について協議をするという、これから一つの成果を新たに作るということになると、役所の職員さんっていろんな人がいて、それぞれ手続きの仕方に癖があることに気が付きます。
最初は、それで苦労すると思いますが、コツさえつかめば、その癖を上手く活かして手続きをスムーズに進めることが出来ます。
また、役所の職員の方には、昔から業務をしている方がいて、有益な情報をたくさん教えてくれることがあります。
土地家屋調査士は、その職員さんの性格などを考え、情報をつかむスキルが必要です。
役所とのやり取りを覚えることが出来たら、一人前の土地家屋調査士だと感じることができ、仕事も楽しくなります。
境界標との出会い
今回取り上げる中で唯一、人ではなく物になります。
特に、昔に設置された境界標は、奥に埋まっていたり、杭の頭が剥げていたりもします。
境界標を探したけれども見つからず、ないと思って諦めかけたけど、でも心配だからもう一度掘ってみようとすると見つかります。
奥に埋まっている境界標を見つけることが出来たときには、この出会いはきっと土地の神様が巡り合わせてくれているんだと思ってしまいます。
依頼者との出会い
最後になりますが、依頼者との出会いです。
土地家屋調査士の仕事は、どこから入ってくるかはわかりません。
もしかしたら、測量した土地の隣接者から依頼をくださるかもしれません。
いろいろな出会いを通じて、多くの依頼者様とお会いできるのを楽しみにしております。
まとめ
今回は土地家屋調査士の出会いについて記事にしてきました。
土地家屋調査士の業務は、色んな出会いによって成立していると思っています。
少しでも巡りあわせがなければ、仕事の結果は変わっていたと思うことがあります。
いい巡り合わせがあるように、また土地の神様から見捨てられないように、毎回丁寧に仕事をする土地家屋調査士になりたいと思ってます。