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土地家屋調査士新人中央研修について

今回は、土地家屋調査士の新人研修について取り上げたいと思ってます。
同じく法務省の資格で登記について職業にしている司法書士に関しては、新人研修が充実していることはネット記事や書籍で多く取り上げられており、ご存じの方は多くいらっしゃると思います。
しかし、土地家屋調査士の新人研修について取り上げているの記事をほとんど見ません。
そのため、今回は土地家屋調査士の新人研修について書いていこうと思いますので、読んでくれたらうれしいです。

新人研修には、単位会のものとそれ以外がある。

土地家屋調査士の新人研修は登録時に修了していなくとも、資格の登録自体はすることが出来ます。
しかし、新人土地家屋調査士は登録後数年以内に新人研修を受講し修了しなければなりません。
新人研修には、都道府県ごとにある単位会(例:東京会・大阪会)で行う新人研修とそれ以外に分かれています。
まず、単位会ごとに行う新人研修ですが、12月にあることが多いみたいです。
(大阪会と埼玉会など多くの単位会は12月にあると聞いています。)
私が関西で土地家屋調査士登録していた際に、兵庫会が新人研修の一部を開業後間もない関西ブロックの会員を対象に参加を認めており、参加をさせて頂いたのですが、兵庫会は泊まりだそうです。
泊まりの会もあれば、通って受講する会もあり、単位会によって内容が違うみたいです。
兵庫会は、測量研修もあって充実しているみたいでした。
ちなみに、私は単位会ごとの新人研修はまだ受講していません。
そして、それ以外の研修ですが、令和元年度から制度が変更されたため、変更前と変更後の2つをご紹介します。
まず、変更前は関西ブロック、関東ブロックや東北ブロック等で分かれて研修していたみたいです。
聞いた話なので、正確な情報ではないかもしれませんが、地域ブロックごとに研修があり、新人会員は受講しなければならないとのことです。
関東ブロックであれば、東京や埼玉、千葉、神奈川の新人会員が集まって研修するそうです。
そして、そのブロック研修は令和元年に変更され、新人中央研修となりました。
全国の新人会員と試験合格者が一か所で集まり研修を受けるようになりました。
私は、第1回新人中央研修を受講しました。
そのため、今回は私が実際に参加した第1回新人中央研修について記事にしていきます。

土地家屋調査士新人研修とは

日本土地家屋調査士会連合会は、土地家屋調査士としての道を歩み始めた新入会員、新人
研修未修了者の皆様を対象に、土地家屋調査士としての必要な心構えと基礎知識を習得して
もらうための新人研修を実施します。

日本土地家屋調査士会連合会 募集要項 参照

以上の趣旨で新人研修は実施されています。
私が参加したのが第1回新人研修だったのですが、講師の聞いた話によれば、関東ブロックの新人研修の内容を参考にカリキュラムが作られていたみたいです。
新人の土地家屋調査士が集まるだけではなく、
宮城県の元土地家屋調査士会長さんや、元大阪法務局長で境界について権威のある書籍を出されている弁護士さんなど、全国から講師を招いています。

参加資格

募集要項によると研修の受講対象者は、次に該当する方です

(1) 登録後 1 年以内の会員
(2) 新人研修未修了の会員
(3) 土地家屋調査士法第 4 条に定める土地家屋調査士となる資格を有する者(試験合格者等)
(4) その他土地家屋調査士会長の推薦を受けて連合会長が認めた者

また、以上に該当しないものであっても、受講を希望する者について、聴講を認められているそうです。

私が参加した第1回新人研修でも聴講されている方がいました。
仲良くなった方の師匠が聴講で参加されていたのですが、その師匠の方も勉強になったとおっしゃってました。
私も、基礎を再度勉強したくなったら、聴講でいつかはまた参加したいと思ってます。

補足ですが、新人とのことで若い人が多いと期待していきましたが、40代と50代の方が多く、土地家屋調査士の高齢化を感じました。

日時

第1回新人研修は6月(初旬)にあり、また第2回新人研修も6月(下旬)に行われる予定でした。
しかし、第2回新人研修の令和2年度の新人研修は新型コロナウィルスの影響で、12月に延期されたみたいです。
おそらく6月に行うのが一般化していくだろうと思ってます。

また、2泊3日の泊まり込みでの研修となります。

場所

第1回新人研修は、某有名通信会社の研修施設を利用しました。
第2回新人研修は、つくば国際会議場だそうです。
つくばは国土地理院もあることから、測量の聖地ですね。
今回は、近隣のホテルに分散して宿泊するそうです。
第1回新人研修は、研修施設に宿泊施設も併設されていたため、学生の合宿みたいなで楽しかったです。

研修内容

測量の実技研修はなく、座学とグループ学習がこの研修の内容でした。

  • 実施内容
  • 講義名
  • 会員心得、職務上請求書の取扱い
  • 土地家屋調査士の職責と倫理
  • 調査・測量実施要領①(通則)
  • 調査・測量実施要領②(建物の調査・実務)
  • 調査・測量実施要領③(土地の調査・測量実務、技術)
  • 土地・建物の所有及び利用上の規制関連法①(土地・建物)
  • 土地・建物の所有及び利用上の規制関連法②(戸籍・相続)
  • 筆界と所有権界
  • 筆界確認の実務
  • 筆界特定制度、ADR(境界紛争解決における土地家屋調査士の関わり)
  • 報酬の運用
  • 土地家屋調査士の民事責任・事故例
  • グループ討論

以上がカリキュラムです。
内容は第1回と第2回ともほぼ同じカリキュラムです。
配布されたテキストが一冊がとても参考になり、実務でも結構使ってます。

授業以外のイベント

私の時は2日目の夜に交流会がありました。
食堂で、立食パーティー形式で行われました。
新人だけではなく、会の役員の方も参加してくださいます。

受講してみての感想

いろいろな地域の実情を知れてよかったです。
たとえば、境界確認書について、関東地域は認印での取り交わしでも法務局から指摘されることはほとんどありません。
一方、大阪などの関西地域は実印で印鑑証明書を確認書に添付するのが慣習になっていて、実印と印鑑証明書が添付されていなかったら、確認のための実地調査が原則行われます。
また岡山からの方は、立会証明書だけで大丈夫とのことでした。
全国から新人会員が集まることで、地域によっての独特な慣習などいろいろ学ぶことが出来、視野を広げることが出来ました。

西村土地家屋調査士事務所様のブログに写真が多くあります。

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