今回は、測量専門学校について記事にしていきたいと思います。
測量専門学校に行くと、測量士補の資格を無試験で資格することが出来、そして修了の前後に関わらず2年間の測量に関する実務経験があれば、測量士の資格も取得することが出来ます。
土地家屋調査士になりたい方は、測量の基本を学ぶことが出来、また午前の免除資格である測量士・測量士補の取得も出来るなどのメリットが多いので、時間とお金が許すことが出来れば、通ってみることをお勧めします。
測量専門学校とは
測量を学べる専門学校だからといって、必ずしも測量士・測量士補の資格を取得できるわけではありません。
国土地理院に登録した『測量に関する専門の養成施設』でなければなりません。
測量を学べる事が出来る専門学校であっても、国土地理院にて登録をしていなければ、試験を受けなければ測量士・測量士補になることができません。
また最近登録の廃止をした学校もあるので注意が必要です。(新潟工科専門学校測量環境科等)
測量に関する専門の養成施設であつて第五十一条の二から第五十一条の四までの規定により国土交通大臣の登録を受けたもの(省略)
測量法第50条3号
私の経験談
私は、中央工学校測量科に通っていた経験があります。
2020年の新型コロナウィルスが蔓延した年であり、学校の開始が6月からになり、本来行う予定であった訓練内容がなくなったり変更になったりしました。
そのため、参考にならない部分もあると思いますが、基本的な・本質的な部分は変わらないと思いますので、測量専門学校(特に、中央工学校)に興味がある方は読んでいただけたらと思います。
どんな人が通っているの
1年課程は、高校卒業者が多いですが、社会人経験者が一定数いるのが特徴です。
特に、測量会社に勤務されている方が、会社の指示で受講していることが多いのが特徴です。
測量科は1組だけだったのですが、70名ほどのクラスであったため、教員の方が見切れない部分がありました。
少人数で測量を学びたい方は、定員が30名ほどの測量専門学校に通うのがいいと思います
授業の内容は
シラバスや学校パンプレットには、実習が多いと記載されていますが、実際に測量機器を使用する実習は週1回くらいだったと思います。
実習は、教室で行う計算・作図等も実習と呼び、外で測量をするイメージで入学された方は、少し残念に思うかもしれません。
また、CADの授業がないため(測量科)、CADについて基礎知識を勉強したい方は、他の測量専門学校を検討してみてください。
ただ、基準点測量(多路線含む)についてはしっかり勉強することが出来ると思います。
専門実践教育給付金
1年課程であったとしても、授業料の130万円と働いて得られるだろう収入の機会損失のことを考えると、仕事を辞め専門学校に通うことに迷いました。
その中、ハローワークが実施している専門実践教育給付金と専門実践教育訓練支援金のことを知り、入学の肩を押してくれました。
教育訓練給付金とは
働く方の主体的な能力開発の取組み又は中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とし、教育訓練受講に支払った費用の一部が支給されるものです。また、初めて専門実践教育訓練(通信制、夜間制を除く)を受講する方で、受講開始時に45歳未満など一定の要件を満たす方が、訓練期間中、失業状態にある場合に訓練受講をさらに支援するため、「教育訓練支援給付金」が支給されます。
厚生労働省ホームページ
私の場合は、専門実践教育給付金が56万円、そして専門実践教育訓練支援金が月額15万円の支給がありました。上記の給付金は、失業保険の給付と同じで非課税と聞いているため、翌年の市民税はほとんどかかりません。
新たな分野を勉強する時間を作る
この国から給付金をもらい、測量専門学校に通っていましたが、この一年間の仕事をしない期間を、測量を学ぶだけではなく、新たな分野を勉強する時間としても使いました。
それが、2020年に流行っていたプログラミング言語です。
私は作業の自動化とWEB制作に興味があり、Python・PHP・JavaScript・HTML・CSSを勉強する時間を多く取ることが出来ました。
当サイトはWordPressというシステムで作成しているのですが、上記プログラムを使用しています。
測量だけではなく、プログラムなどの情報分野についての知識を身に着けることが出来たことは大きかったです。
せっかく、時間を持て余せる期間を得たので、勉強に限らず新たな分野へ挑戦されることをおススメします。
測量ではGISがブームになってます。プログラミング言語含む情報技術を活かせていくことが出来たらと思います。
まとめ
今回は、私が31才という大切な期間である一年間、専門学校に通うという選択をしました。
この期間、2年間の実務経験で測量士になることが出来る資格を得ることができ、またプログラミングの勉強することができ、これからの自分のキャリアに幅を作れたと思います。
短期職歴が多い私ですが、卒業後、土地家屋調査士法人と司法書士法人に就職することが出来たことから、社会人が一年間勉強のための仕事を辞めても、目的意識がある限り大丈夫だと思います。
これからの人生、この空白の一年間を作ってよかったと思えるよう、生きていきたいと思います。