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土地家屋調査士の開業に必要な実務経験について

先日、開業に必要な実務経験についてのご質問がありましたので、ブログにて回答したいと思います。
ちなみに、この質問を頂いた時点では、私自身土地家屋調査士の登録経験はありますが、税務署へ開業届を提出して事業を開始した経験はありません。
そのため、過去の経験から踏まえて、今現在私自身が開業できる能力があるか等、私なりの考えや認識について記事として書いていこうと思います。

いただいたご質問について

はじめまして、ブログを読ませていただきました。
開業するには実務経験が必要と思いますがどの程度補助者をすれば開業できると思いますか?アドバイス宜しくお願いします。

匿名Sさん(一部改変等あり)

ご質問ありがとうございました。
ご質問頂ければ原則回答いたしますが、頂いた質問の中には同じような疑問をお持ちの方が少なからずいらっしゃると思います。
そのため、多くの方が知りたいような内容に関しましては、記事にて回答を取り上げたいと思います。
もちろん、個人情報等は載せないので、ご了承頂ければと思います。

ご質問に対する回答

一般的には補助者経験を3年程度経験すれば、一通り覚えることが出来ると言われています。
上記のことは全くの未経験者が土地家屋調査士業界に入ってきての実務経験の期間なんだろうと私は思います。
ちなみに、私は全くの未経験から土地家屋調査士業界に入ってきて、2年目に試験に合格して、今現在実務2年半程になります。そして、その2年半の実務経験後に1年間測量専門学校に通いました。
このような経歴の私としても、修業期間は3年間という認識は正しいと思われます。
そのため、ちまたで言われている『石の上にも三年』は、土地家屋調査士の実務経験にも当てはまるかなと思います。

しかし、不動産業界や測量業界にいた方、測量専門学校を卒業した方、そして試験合格者の方は、3年も補助者の経験する必要はないと思います。
その場合の実務経験は、それぞれ個別具体的に考えなければならないと思います。

すべての実務を経験するとなると、長い間、修業しなければならないため、いっこうに開業することが出来ないと思います。
結局は、助けてもらえる人・アドバイスを貰える人の有無も考慮して、最後は開業する自信を持つことが出来ると思った時が、その人の修業の終わりなんだろうと思います。

私は開業できる自信を現在持っているのか

実務に関しては、まだ未熟でもありますが、明日からでも開業をして、仕事を処理していくことが出来るスキルや知識はあると思います。

私は、未経験で土地家屋調査士法人に勤め始めました。
最初に勤めた事務所で、調査方法や隣接所有者への対応の方法を学ぶことは出来ましたし、土地家屋調査士試験の勉強も含め、書籍などで日々勉強することで、スキルや技術を体系的に習得することが出来ました。

ただ、測量については、よくわからずに原理を十分に理解せずに仕事に向き合っていた部分がありました。この業界は、見て覚えるものとの慣習があるため、お金を払ってでも、しっかり勉強する必要があると思い、国の補助制度を利用して測量専門学校に通いました。
測量専門学校では、測量の計算を手計算で行ったことが大きかったと思います。
特に、基準点測量を偏心点を設けて多路線での実習は、測量計算の基礎を習得できました。
測量機械やCADなどに頼らず、自力で計算できる力は、かなりの自信に繋がります。

以上の経験や勉強により、スキルや知識に関しては、開業することに自信を持つことが出来ています。

ただ、測量専門学校卒業時にしばらく実務から離れていたことから、また新型コロナウィルスの景気への不安があり、開業を選ばず、法人で勤める道を選びました。
日々業務に取り組んでいますが、その知識とスキルに関して上記の認識は正しかったと思ってます。

なぜ開業をしないのか

売上を作るための集客に関して、具体的にどのような行動をしていくべきかイメージを持つことが出来ないからです。
土地家屋調査士で開業するためには、スキルと知識の最低限にでも自信を持つようになったら、その次は集客や事務所運営に関して頭を悩ませます。
集客がなければ事務所運営は出来ませんし、たとえ集客が出来たとしても、売り上げから入金まで期間が長く、測量機器などの設備に費用が掛かる土地家屋調査士の業務は、資金繰りも十分考慮した上で開業しなければなりません。

私自身、今の事務所で集客方法の勉強と開業資金をためるとともに、ブログなどを通じて将来ネット集客に活かすことは出来ないかと思い、今私が出来ることを考えて行動してます。

このブログに関しても、私なりの集客方法をつかむきっかけが出来ればと思い記事を書いています。
アクセス数やTwitterのフォロワーの方の人数も少ないですが、ネット集客など自分を知ってもらい、ツールの使用方法だけでも把握しておくだけでも、将来きっと活きてくると思い、日々勉強と情報発信をしています。

まとめ

開業が出来る状況か、又は補助者としての修業期間がどれだけ必要かは、一番ご自身がご理解されていると思います。
ただ、今回記事にした私の意見は、独立開業をすれば変わるかもしれません。
開業前の私の一意見として、質問者様のご参考になればと思います。

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