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図面情報ファイルと図面署名ファイルについて

登記の電子申請において送信する電磁的記録による図面等は、法務大臣の定める仕様に従って作成しなければなりません。
そして、その図面等は、図面情報ファイルと図面署名ファイルの対で構成され、それぞれの図面情報ファイルに対して対の図面書面ファイルをそれぞれ作成する必要があります。
また、その対のファイルは同一のフォルダに格納し送信する必要があります。

今回は、土地家屋調査士が電子申請をするにあたり、必要な図面情報ファイルと図面署名ファイルについて調べ記事にしました。

土地家屋調査士が、どのように電子申請をしているのかご興味がある方、また同業者の方に参考になればと思います。

申請のためのファイルの拡張子は原則2つ

電子申請に必要な図面情報ファイルと図面署名ファイルはTIFF形式XML形式の拡張子を使用します。
Wordであればdoc、Excelであればxlsなど、ファイルには拡張子があります。
拡張子は実行ファイルと紐づけさせるために、任意に記述されるものです。

補足:Windowsにおいて拡張子を確認するためには、エクスプローラーにおいて表示の設定をしなければなりません。拡張子を変更すると、実行できないなどの弊害が起きるため、Windowsでは拡張子は非表示となってます。
電子申請の際に、拡張子の確認が必要であるため、エクスプローラーの表示設定の変更をします。

ファイル名拡張子にチェックを入れると、拡張子が表示されます。

TIFFとXMLの違い

TIFF (ティフ、Tagged Image File Format)は、ビットマップ画像の符号化形式の一種です。タグと呼ばれる識別子を使うことによって、様々な形式のビットマップ画像を柔軟に表現できます。

XML(エクステンシブル マークアップ ランゲージ、Extensible Markup Language)は、基本的な構文規則を共通とすることで、任意の用途向けの言語に拡張することを容易としたことが特徴のマークアップ言語の総称です。JISによる訳語は「拡張可能なマーク付け言語」と定義しています。

ファイルに関する基礎知識

ファイルは、バイナリファイルとテキストファイルに分けられます。バイナリファイルは人間が識別出来ない情報で、テキストファイルは人間が識別出来る情報です。

バイナリファイルは人間が識別出来ないファイル

TIFFはバイナリファイルであり、メモ帳などのテキストエディタで開くと人間が認識できない情報となります。

TIFF形式である図面情報ファイルは、バイナリファイルです。
画像データであるため、コードに可読性がないのは何となくイメージできると思います。
図面情報ファイルを、メモ帳などのテキストエディタで開くと以下のようになります。

図面情報ファイル

テキストファイルは人間が認識出来るファイル

XMLはテキストファイルであり、メモ帳などのテキストエディタで人間が認識できる情報となります。

XML形式である図面署名ファイルは、テキストファイルです。
そのため、図面署名ファイルは意味のある文字列の羅列になってます。
この意味のある文字列の羅列は、署名に関する情報を意味しています。
図面署名ファイルを、メモ帳などのテキストエディタで開くと以下のようになります。

図面情報ファイルとは

申請において図面情報ファイルは、XML形式とTIFF形式が認められていますが、実務ではTIFF形式しか実際に使用されていないため、TIFF形式の仕様のみご説明します。

図面TIFFファイルの仕様
ア    図面TIFFファイルの作成単位は,書面の場合と同様とする。  
イ    図面TIFFファイルのファイル名は,以下のとおりとする。

図面種別ファイル名
土地所在図
地積測量図sokuryouzu#####.tifsokuryouzu00001.tif
地役権図面tiekiken#####.tiftiekiken00001.tif
建物図面
各階平面図tatemono#####.tiftatemono00001.tif
(注ファイル名内の#####は,1桁から5桁までの数字とし,同一申請に添付するファイルで,図面種別ごとに一意の番号とする。

ウ    図面TIFFファイルのサイズは,300KB以下とする。  
エ    図面TIFFファイルの記録形式は,以下のとおりとする。

項目仕様
圧縮形式Group4
ページ数1ページ
用紙サイズB4(257mm×364mm)
解像度400dpi
画素数省略不可
色数色数

仕様としてア~ウまで書かれていますが、ほとんどの測量CADは以上の仕様に合うフォーマットで出力できるように、デフォルトで設定されています。そのため、特に仕様について意識する必要はありません。

ただファイルの容量が大きいため、圧縮などをした場合は、解像度が低くなってしまうこともあるため注意が必要です。
また、ファイル名も、『tatemono001』を漢字の『建物001』に変更してもダメなことも留意しなければなりません。

図面情報ファイルを作成するには

図面情報ファイルを作るためには、CADソフトにて出力する際に、ファイル形式をTIFFに設定し出力します。
福井コンピューター場合は、出力のタブから出力します。
TIFF形式は、画像データであるため、画像出力を行います。

また、アイサンの場合も同様に出力からTIFF形式で出力します。

図面署名ファイルとは

図面に記載してある作成者が、間違えなく作成者本人であることを証明するために必要となるファイルです。

(1)  図面署名ファイルの作成単位は,図面情報ファイルと1対1となるように作成し,複数の図面情報ファイルの署名を1つの図面署名ファイルに記録してはならない。
(2)  図面署名ファイルのファイル名は,[図面情報ファイルのファイル名]+.tif.sig.xmlとする。
(3)  図面署名ファイルは,XML形式とし,文字コードはUTF-8とする。
(4)  図面署名ファイルの設定内容は,以下のとおりとする。

タグ名 設定内容
図面署名 version属性を指定する(固定)。
version=“1.00”
   Signature Id属性及びxmlnsを指定する。
xmlns=“http://www.w3.org/2000/09/xmldsig#”
例) Id=“Signature”
   SignedInfo 本署名情報のIDを属性値として指定する。
例) Id=“sokuryouzu00001”
   Canonicalization
Method
Algorithm属性を指定する(固定)。
Algorithm=“http://www.w3.org/TR/2001/REC-xml-c14n-20010315”
SignatureMethod Algorithm属性を指定する(固定)。
Algorithm=“http://www.w3.org/2001/04/xmldsig#rsa-sha256”
Reference 属性値「URI」に図面情報ファイルを指定する。
例) URI=“sokuryouzu00001.xml”
   Transforms 署名アルゴリズムを指定するコンテナ。対象がxml形式のデータの時に必要。
   Transform Algorithm属性を指定する(固定)。
Algorithm=“http://www.w3.org/TR/2001/REC-xml-c14n-20010315”
DigestMethod Algorithm属性を指定する(固定)。
Algorithm=“http://www.w3.org/2001/04/xmldsig#sha256”
DigestValue ダイジェスト値を指定する。
SignatureValue 署名値を指定する。
KeyInfo 公開鍵情報を指定するコンテナ(固定)。
   X509Data X509形式のデータを指定するコンテナ(固定)。
   X509Certificate 証明書情報を指定する。

メモ帳などのテキストエディタで表示すると以下のようになります。

データを意味のあるタグで囲んであるファイルです。
ちなみに、XML形式はホームページで作成されるHTML形式の拡張された側面もあるため、サイトを見るWEBブラウザでも中身を見ることも出来ます。
このことからも、XML形式が『拡張可能なマーク付け言語』と呼ばれる所以です。
ファイルの末尾が.tif.sig.xmlとなっていますが、原則拡張子は最後の符号を見て判断されます。
つまり、.tif.sig.xmlといくつかのファイル形式名が並んでいますが、このファイルは最後の.xmlが採用されて、XML形式ファイルとなります。

図面署名ファイルを作るには

土地家屋調査士が申請するために、図面署名ファイルを作成するためには、土地家屋調査士連合会が提供しているソフトを使用して電子署名をします。このソフトは、電子署名ファイルを作成する機能があり、上記で出力したTIFF形式の図面情報ファイルに対して、電子署名をおこないます。上記ソフトは、土地家屋調査士連合会のホームページからダウンロードします。

このファイルを実行するためには、.exeの拡張子のファイルをクリックします。
ダウンロードをしたら、インストールはせずに実行ファイルが既にできているため、ダウンロードをしたか迷うことがあります。
ダウンロードしたら、そのファイルを開き、実行ファイルをクリックすれば使用できます。
(クリックしても実行しない場合は、ファイルが圧縮されていることが原因となりうるため、展開をするなどしましょう。)

CADやそのオプションによっては図面情報ファイルと図面署名ファイルを同時に出力

私の経験ですが、アイサンの場合はCAD上で、図面情報ファイルと図面署名ファイルを同時に作成し出力することが出来たと記憶しています。
上記機能ですが、オプションのかもしれないので、導入の際は各自でご確認ください。

まとめ

最後まで読んで下さりありがとうございました。

土地家屋調査士がおこなう登記申請は、電子申請が当たり前になっています。
電子申請をする際に、今回の記事が誰かの参考になればと思います。

参考サイトへのリンク

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji101.html
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