ツイッターでいくつか質問をいただきました。
個人情報が入っている質問や内容は取り除いた上で、土地家屋調査士を目指されている方に参考になるなと思ったものを、ブログでご紹介させて頂きます。
もちろん質問者様にはご了承を頂いております。
(一部改変等あり)
今後も、SNSやブログで受けたご質問に対して、多くの方に役になるだろう内容は、ブログに載せていく予定です。
個人情報や個別具体な内容は削除や変更しますので、私にご質問される際は、その点をご了承を頂けたらと思います。
事務所選びについてのご質問
今年、調査士の受験をした者ですが、実務経験について質問がありご連絡させて頂きました。調査士、測量業界が未経験なので修行先の事務所の選び方がわからず少し困っております。小川様はどのような事務所で働いて独立されたのか教えて頂きたいです。突然で申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
ご質問内容引用
私は、測量業と調査士業をしている会社に就職して、実務を覚えました。
測量業に関しては、主に用地測量という土地家屋調査士業務に近い業務を主に行なっている会社でした。
ただ、勤めていた事務所の東京支店は、いろいろな事情があって、ベテランの補助者の方と無資格者の私という構成でした。
実務を教えてもらう、また多くの件数を経験されたいのであれば、あまり適さない事務所だったと思います。
しかし、経営者のいない環境で、主体的そして自由に動いてよかったため、その点は居心地は良かったと思います。
また、人数の構成上、新人ながら役所の調査や隣地挨拶の外回りし、気ままに一人の時間を過ごせたのも良かったです。
ただ、ほとんどベテラン補助者のお手伝いみたいな感じだったので、実務経験は思ったように積めませんでした。
事務所に関しては、本当に相性と運と直感で決められたら、良いと思います。
正しい知識・技能を、しっかり教えられる事務所は、おそらくないと思います。
また、業務に関する理解はしてないけれども、流れ作業でとりあえず、仕事をこなしている従業員の方もいます。
そのため、実務をしっかり覚えることを意識すると、期待外れになってしまうかもしれません。
私なら、修行というより、何となく流れが分かったらいいやとの軽い気持ちで実務を覚えて、足らない部分は自分でどうにかするとの気持ちで、就職先を決めます。
最低3年の修業期間についてのご質問
修行期間は最低3年と求人サイトの方がおっしゃっていたのですが、小川様もそのように考えますか?
ご質問内容引用
その求人サイトの方が、独立した経験をもとにお話をされているのであれば、なぜ最低3年必要なのかをお聞きになられる価値はあります。
しかし、もし人から聞いた話で、最低3年とお話しされているなら、聞き流していいと思います。
私自身、開業前の実務経験が3年でしたが、今思い返すと、環境とやる気があれば、1年で十分足ります。
その一方で、補助者期間も含めて3年でちょうど良かったとも思います。
また、半年でかなりのことが出来る方にも、お会いしたこともあります。
私ごとですが、2年勤めたあとに、専門実践教育制度を利用して、測量専門学校に通った経験が、少なからず測量に対する理解を深めたと思います。
特に、手計算で基準点測量した経験は、とても大きかったです。
また、専門学校に通っている時期に、独学でITについて勉強したことも、CADや電子申請、また営業のためのホームページを扱う上での基盤となりました。
独立の時期は、修行先での年数だけではなく、過去も含めたさまざまな経験によっても変わると思います。
やりたいと思った時こそが、独立される時なんだと思います。
ご質問をいただいて
いくつか、上記のほかにも、ご質問を頂きましたが、抜粋等してブログに掲載させていただきました。
回答した際は何も思うことはありませんでしたが、このようにブログでご紹介すると、まだ新米の私がこのような回答をしていいのか分からなくもあります。
ご質問者様は、Twitterからご質問をされたのですが、Twitterではとても景気がいいことがつぶやかれており、私が置かれている世界とTwitterの世界は乖離があります。
一年目でどうにか喰らい付いている、新人調査士の意見として、参考にして頂けたらと思います。