今回は、私の土地家屋調査士試験の受験歴についてご紹介します。
私は、平成28年度の測量士補試験に合格し、その翌年から土地家屋調査士を受験しました。
平成29年度の試験は択一の足切りで記述まで採点もされずに不合格でしたが、翌年の平成30年度の試験を再度受験し運よく合格することができました。
測量士補の受験について
測量士補を受験した時は、土地家屋調査士の資格は知っていましたが、土地家屋調査士の午前の部を免除することを目的には受験していませんでした。
私は平成29年2月から警視庁警察学校に入校しており、地図などを理解していると職務に役に立つと考え受験を決めました。警視庁警察学校の生活が忙しく、また門限等の外出の時間の制限があることから、受験をすることを諦めようか迷っていました。
しかし、受験地が警察学校の最寄りの飛田給駅の隣の調布駅にある電気通信大学での受験が決まり、落ちてもいいからとの思いで受験し、結果として合格することができました。
合格するだけなら、測量を理解しなくても、過去問を繰り返し勉強することで合格することはできると思います。
ただ問題の答えを暗記していただけなので、実務に取り掛かったときは苦労しました。
平成29年度の土地家屋調査士試験の受験について
公務員試験を終わってから、行政書士試験を受験し合格していたこともあり、資格業(士業)にとても興味がありました。
測量士補を取得したことにより、法律と測量技術という文系と理系の要素がある土地家屋調査士という仕事に興味を持ち始め、受験をすることを決めました。
平成29年の春に警視庁を退職し、退職後すぐに測量業と土地家屋調査士業が併設されている法人に勤務することが決まりました。
退職までの期間は有給を利用し、その期間は最後の追い込みをしました。
勉強ツールですが、市販されている参考書と過去問を使用していました。
LECの答練講座とユーキャンの通信講座を利用していましたが、記述の問題に自分のレベルが達していなく、うまく答案添削のサービスを利用することが出来ませんでした。
択一の問題は合格ラインまでは届く力までは身に付けることはできましたが、記述の問題は合格レベルまで仕上げることはできませんでした。
結果は択一が35点でしたが、足切りラインが37.5点であったため、記述までされることなく平成29年度の土地家屋調査士試験は不合格となりました。
択一の問題があと一問だけ合っていれば、足切りラインを超えることが出来たことから初めての受験としては十分な結果かなと思う反面、択一の足切りラインを超えて記述まで採点していれば来年の参考なったのにと1問の重要性を身をもって感じました。
この1問の重要性を気づくことが、次の年に活かされたと思います。
平成30年度の土地家屋調査士試験の受験について
平成30年度の試験から試験日程が変更になり、8月(社会保険労務士試験と同じ日付)から10月(宅地建物取引士試験と同じ日付)に変更になりました。
平成29年度試験は、夏の暑い時期のため、図面が汗でにじんでしまったり、エアコンの近くでとても寒かったりもしたため(受験会場が日本大学経済学部のキャンパスが受験会場であったため、机と椅子が小さくあまりいい環境ではなかったです)、夏から秋に試験日が移ったことは、受験生にとって良かったです。
また、5月にある測量士補の試験日と期間が空くため、この年から同年度に土地家屋調査士と測量士補のダブル合格をすることが日程的に可能になりました。
そのため要領がいい受験生は、測量士補を受験した後に、土地家屋調査士の試験勉強をする期間ができ、ライバルが増えて難易度が上がると考えていました。
作図などの記述問題を中心に勉強していましたが、仕事もしていたこともあり、毎日記述問題を解くことが出来なく、土日の両方を使って土地と建物の問題を解いていました。
これは直前期でも変わらなく、受験生は毎日作図しなければ合格できないと言われているため、受験生の中では勉強量は少なかったと思います。
勉強ツールは過去問を中心的に解き、昨年のLECの答練の問題をサブ教材として使っていました。
ただLECの答練の問題は、すべて手を付けることが試験日当日までできないと感じていたため、択一と記述の問題を読んで解くだけにして、記述問題の作図や申請書の作成はしませんでした。
この年はお金や時間の関係から、LECの模試を受けるのみでした。当然模試ではD判定でした。
徹底的に基礎と過去問を中心にして勉強しました。
そして、とうとう受験当日がやってきてしまいました。
受験会場は、青山学院大学の渋谷キャンパスで、銀杏や紅葉が落ち秋を感じながら、受験会場の自らの席に着きました。
試験が始まれば、自分を信じて解くのみです。
受験して手ごたえはあり、今年の試験はもしかしたら合格するかもしれないとの期待をして受験会場を後にしました。
解答速報が出るまで落ち着かず、東京をフラフラ歩いていたのを覚えています。
そして、解答速報が出て、自己採点をすると結構ミスをしているのが分かり、70点は超えるけれども、80点は届きそうもないと感じました。
平成29年度は合格点が80点を超えており、平成30年試験も問題の難易度から80点が合格ラインと、各予備校が予想していたため、不合格だなと思っていました。
手ごたえはあった分、自分を責めていたことを覚えています。
そして、来年度の試験勉強を少しずつ年内に初めていました。
合格発表日が年明けにあり、一応確認のため法務省のホームページを見たら、私の受験番号があったため、とても驚きました。
まとめ
以上が、私の土地家屋調査士試験の受験歴です。
筆記試験の合格は発表日まで、合格できる力を身に付けたと言えることは出来ませんでしたが、どうにか合格することが出来ました。
今振り返っても、受験から合格まで本当にいろんなことがあり、とても辛い苦しい時期もありました。
しかし、合格したら周りの目が変わり、結果を出すことができた自分に対して自信を持つことが出来、以前の自分と変わることが出来ます。
結果を出した経験がない私にとって、この経験は一生の宝になりました。
受験生皆さん、頑張ってください。
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