土地家屋調査士でホームページを持っている方は少数だと思います。
その主な要因が、不動産仲介業者様や工務店様の紹介などから仕事を頂くことが多く、直接ご依頼を頂くことはほとんどなく、営業目的にホームページを持つ意味を感じられないからだと思います。
個人事務所だけではなく、法人であっても持っていない事務所が多いとの印象があります。
しかし、土地家屋調査士はホームページを持たなくていいのでしょうか。
私は、営業目的ではなく、信頼を与えるツールとして土地家屋著調査士はホームページを持つべきだと思います。
なぜならば、隣地との境界確認をする際に、どんな土地家屋調査士なのかをホームページから知ることが出来、土地境界の利害関係者様に親近感や安心感を持っていただくための強いツールになるからです。
見ず知らずの人が突然現れて、土地の境界を確認したいと言われて、不安に感じられる隣接者様等に安心・信頼を感じていただくきっかけとして、多くの土地家屋調査士の先生方に是非ともホームページ運営していただけたらと思います。
これから、ご紹介することは、WEB制作会社に高額な費用をかけて作るのではなく、年間1万円ほどの費用で運用する、ホームページ運営の王道を紹介します。
ただ、これから書く内容はありふれた情報です。
その中で角度を変えて、土地家屋調査士業務を経験した者からの目線で、お伝えすることが出来たらと思います。
WordPressを使おう
WordPress(ワードプレス)とは、サイトの作成やブログの作成などができるCMS(コンテンツ管理システム)の1つで、無料のソフトウェアです。Web関連技術が無い人でもサイト管理や記事投稿ができるため、世界中のサイトのおよそ4分の1はWordPressで構築されていると言われています。
当サイトも、ワードプレスの無料テーマ(テンプレート)で作成しています。
良くYouTubeの広告で、TCDなどの広告を見ることはないでしょうか。
TCDなどの会社はワードプレスのテーマを開発・販売している事業者です。
WordPressは、プログラミングの知識がなくてもができなくてもホームページを公開することが簡単にでき、無料で配布されているため、多くの人が利用しており、困ったことが起きてもネット上でたいていのことが解決できるメリットがあります。
また、テンプレートに当てはめるだけではなく、自ら記述したプログラミング言語を追加し自由に設計できることもあり、奥が深く魅力的なサイト制作アプリケーションになってます。
また、既存のウェブサイトにワードプレスの機能を実装することもでき、この汎用性の広さが多くのホームページに利用される所以だと思います。
ワードプレスは以下のサイトからダウンロードをして、用意したサーバーにインストールします。
しかし、今はサーバで簡単インストールを用意しているレンタルサーバー会社が多く、登録さえすれば、ボタンのクリックでワードプレスを用意することが出来ます。
ドメインを用意しよう
ワードプレスを運用するためには、ドメインとサーバーを用意するのが一般的です。
まず、ドメインの取得の方法から書きたいと思います。
複数あるドメイン登録業者(レジストラ)のうちのいずれかを選んでドメイン名の登録申請を行います。
さくらインターネットやGMOなどがありますが、今一番多く使われているところが、GMOペパボ株式会社が運営しているムームードメインが一番人気です。
以下のサイトから欲しいドメインを入力して、好きなドメインを取得しましょう。
土地家屋調査士が使うドメインは、『.com』か『.jp』のどちらかにしましょう。
ちなみに私は、little-river.jpとchosasi.comの2つのドメインを取得していますが、後者のchosasi.comはムームードメインで取得しました。
ムームードメインの一番の利点は値段の安さとGMOが運営している安心感です。
ドメインについては性能はないので、値段の安さと安心感で選ぶのをお勧めします。
(サーバーについては、値段によって機能が異なるので、安さだけで選ぶのは避けたほうが良いです。)
そいて、取得するドメインは、できるだけ事業に関係するもので、短いものを選び、1やlなどの間違いやすい文字は使用しないようにしましょう。
com | 商業組織用 世界の誰でも登録可 |
jp | 日本のみ登録可 |
サーバーを用意しよう
ドメインを取得したら、次はサーバーを用意しましょう。
ドメイン登録業者(レジストラ)は大体、レンタルサーバーも用意しており、その場合は簡単に設定することが出来ます。
簡単インストールなら、取得したドメインを入力すれば、あとはサイト名や暗証番号を設定するだけで、簡単にインストールできます。
ただ、この簡単インストールをするためには、ドメインとレンタルサーバーを同じ業者などにする必要があります。
サーバープランで注意することが、ワードプレスを対応しているプランを選ばなければならないことです。
ロリポップではライト以上のプランを選ぶ必要があります。
ちなみに、私が運営しているchosasi.comはライトプランを利用しており、問題なく使えています。
ホームページを持つ以外にメリットもある
以上のドメイン取得とサーバーを用意することで、ホームページを作成することが出来ますが、それだけではありません。
代表例を2つ紹介しますが、1つは『サーバーをデータの保存場所にすることが出来る。』と『ドメイン名のメールアドレス』を持つことが出来ることです。
1・サーバーをデータの保存場所にすることが出来る
ファイルをサーバーに保存することで、ネット環境があれば、どこでも必要なファイルを取り出すことが出来ます。
2・ドメイン名のメールアドレス
ドメイン名のメールアドレスを使用することが出来ます。
私は、chosasi.comをメールドメインとして使うことが出来ました。
コストについて
ここまでで、ドメインとサーバーを取得しましたが、ムームードメインで『.com』を取得した場合は年額890円、ロリポップでライトプランなら月額250円で、ホームページを運営することが出来ます。
まとめ
今回は、WEBサイトの制作したい土地家屋調査士の方へ、ワードプレスを構築する方法をご紹介しました。
ただ、ムームードメインとロリポップを使用すれば、簡単に設定することが出来ます。
是非、ホームページをご自身で作成され、情報発信をしていって土地家屋調査士の仕事を、世間に広めていって欲しいです。
次回は、ワードプレスのテーマ設定等の記事を書いていきます。