土地家屋調査士として2年目となる2023年度は、昨年に比べて業務も増えて、割と充実した年になったんではないかと思います。
遅くなりましたが、新年を迎えて昨年の反省と今年の抱負をブログ記事にしていきたいと思います。
どのような年だったか
一年間を通じて、業務が忙しくなったり、また時間が空いたりと波のある年でした。
それでも、常に手持ちの仕事が全くなくなる状況になることはありませでした。
年度末になると、常に複数業務がある状況になり、割と忙しかったと思います。
また、収入や仕事について不安になる時や、逆に慢心するようになる時など、常に感情に波のある一年で、精神的に大変な一年間でした。
そんな一年間でしたが、四半期にずつに分けて、どのような状況だったのかを記事にしていきたいと思います。
1月から3月まで
1月から3月は、お仕事を頂いたりと、お世話になる方との出会いがありました。
私のホームページやブログをご覧になって、ご連絡を下さったとのことです。
しかし、まだ私自身の仕事は少なく、昨年に続き、先輩の土地家屋調査士の先生の下へ、週2回くらいはお手伝いに行くような生活でした。
1月から3月までは風が強く、また花粉の時期もあり、現場仕事もある土地家屋調査士の仕事のつらい部分を改めて感じました。
特に、埼玉県は風が強く、強風による測量機械への影響が心配になりました。
そして、3月からG空間情報センターから登記所備付地図データが無料で公開されたことも、2023年度の印象に残った出来事だと思います。
見よう見まねで、公開された登記所備付地図データをいじってみて、活用方法を考えました。
ただ公開当初は、XML形式だけであったため、それを変換しなければならなく、登記所備付地図データをうまく活用できていませんでした。
しかし、本記事の執筆時の2024年度には、シェープファイルやGeoJSONも公開されているため、当初に比べて利用しやすくなったと思います。
特に、オープンソースのQGISを使用すれば、費用や知識はあまり必要なく、直感的にデータを扱えるため、だれでも登記所備付地図データの無料公開の恩恵を受けられる環境になってきていると感じます。
地図整備が完了している地域では、かなり活用できると思います。
4月から6月まで
この期間は、割と自由に使える時間が多かったと思います。
世の中的にも閑散期ともあり、今後のことも考えることも多かったです。
その中で、位置情報エンジニア養成講座という本を読み、位置情報について今後の可能性を感じました。
登記所備付地図データの無料公開や、その他にも衛星測量に必要な機器が以前に比べてかなり安価になったこともあり、位置情報の扱い方について新たな可能性などを感じている最中だったこともあり、この本との出会いは私の中ではとても大きかったです。
WEBについての知識が必要になりますが、WEBブラウザを通じて、位置情報を公開できる方法を書かれており、土地家屋調査士が境界の位置を表示するための新たな方法として活用できないかと感じ、私なりに少しアレンジしていきたいなと考えています。
上記のコードをテキストで記載し、ブラウザで開くと地図情報が表示されます。
7月から9月まで
8月に埼玉県桶川市からさいたま市大宮区に事務所を移転しました。
移転することについてコスト面などで迷っていましたが、移動時間が短縮したりなど、移転して良かったと思ってます。
また、初めて仕事を頂いた業者様から、久しぶりにお仕事のご依頼のお電話がありました。
実は、昨年度末に、他の土地家屋調査士の先生が境界確定をした現場の分筆登記を、既存の地積測量図と相違があったため、お断りしたこともあり、しばらくご連絡がない状況でした。
久しぶりにご連絡を頂いたため、うれしかったのを覚えています。
今現在も定期的にお仕事を頂いており、とても感謝してます。
10月から12月まで
2023年度の10月はインボイスが開始する月でした。
実は登録をするかを迷っていたこともあり、9月末まで登録せずにいました。
今思えば課税事業者として登録してよかったと思ってます。
知り合いの会社員の方に聞くと、できる限りインボイス登録を確認している事業者と取引するように指示を受けていたりすることを聞きました。
登録しないことによって今までのお客様がいなくなってしまう可能性があったことを考えると、インボイス登録以外はありえない判断です。
2024年度から電子帳簿保存法が始まり、今までPDFで請求書を送付していた事業者様から、今後は紙の請求書でもらいたいなどのご要望があったりします。
このような制度が変わるタイミングでは、相手の負担をできる限り、減らしていくことも、一つの営業方法なんだと思いました。
仕事については、結構忙しかったです。
そして、年度末ともあり、売上がある程度明確になり、欲しかったものを購入した時期でもありました。
特に、衛星測量が今までに比べて、安価に購入することができるようになったこともあり、年度末にドロガーを購入しました。
実際に衛星測量の方法の一つであるRTKを試してみましたが、思っていた以上に精度が良く、驚きました。
この衛星測量により世界測地系に準じた位置情報を取得できることにより、GISで測量データを扱いやすくなりました。
たとえ不動産登記法や測量上では世界測地系として扱えない位置情報だとしても、活用は十分できると考えています。
これからの目標について
今年の目標は、私も含めて二人体制にしたいなと思っています。
候補としては、実の弟か大学時代の同級生と一緒に働いていけたらと思ってます。
そして、土地家屋調査士法人化もいずれ出来たらと思ってます。
正直なところ、個人事業主だと源泉徴収が必要であるため、相手方にご迷惑をお掛けしているのではないかと思ってしまいます。
また、少し融資を受けることも経験したいと思ってます。
二人体制にすると、固定費も上がるため、事業資金が必要になってきます。
そして技術的なことですが、GISや衛星測位について、引き続き勉強をしていき、私独自の強みをつけていければと思います。
まとめ
最後まで、読んで下さりありがとうございました。
去年は色んな方との関わり、またいろんなことに挑戦する下地ができた年なんだと考えます。
少しバタバタしていますが、優先事項をしかっり見極めつつ、自分ができることをしっかり取り組んでいきたいと思います。