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新年を迎えて去年の反省とこれから(土地家屋調査士の開業初年度と2年目へ)

皆さま新年あけましておめでとうございます。
昨年、業務で関わった方、またブログやSNSを見ていただいた方、そして私に関わってくださったすべての方に、昨年の感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
昨年を振り返ってみると、売り上げ面では思ったそうな成果を得ることは出来なかったと思います。
しかし、不安な毎日の中で、多くの方と出会い、また多くの発見があり、今思い返すと、自分が思っていたよりも悪くはないと感じる一年でした。
この一年の初めに、去年の反省をし、この今年の抱負をしたいと思います。

私にとって去年の2022とは

2022年度5月下旬に、開業届を税務署に提出し、正式に個人の土地家屋調査士として開業しました。
基本的な土地家屋調査士業務の実務は約3年程ありましたが、開業に当たってお客さんがすでにいるわけではなく、顧客ゼロの開業となりました。
実際に、どこかの事務所にて働き、その中で自らの顧客開拓をし、自分のお客様を確保したうえで、開業をするのが業界での常識であると思います。
私も本来、そのような形で開業をしようと思っていましたが、お客様を確保した上で開業することは、勤めている事務所の理解や様々な人間関係が揃ってこそ出来るのであり、必ず保証されているわけではありません。
そのため、年齢のことや、自らの生活環境を考慮すると、危険を冒しても挑戦できるのは、今のタイミングだと思い、自らの力で仕事をしていくことにしました。
この2022年度は、顧客ゼロで開業という、とても危険なことに挑戦した一年でした。
華やかな開業祝いがある訳ではなく、これから仕事のお世話になるトータルステーションやCADソフトの納入と支払いだけが、私にとって開業と感じられる場面として、今でも印象に残っています。

どのような営業をしたのか

顧客ゼロで開業ということで、まず初めに仕事を取って来なければなりません。
開業してすぐに、ホームページから建物表題登記のご依頼があり、また飛び込み営業で運よく、建物滅失登記など数件のお仕事を頂くことができました。
仕事のご依頼がない期間もありましたが、飛び込み営業からと、一か月に一回ほどホームページからのご依頼から仕事を頂いていました。

飛び込み営業は、主に不動産仲介業者の方に対して行いました。
ほとんどが入口で名刺をお渡しするだけでしたが、中にはお話を聞いてくださり、今度仕事を振るよと言ってくださる方も、少ないですが出会うことができました。
仕事を振ってくださると言ってくださった方も、必ずしも連絡があることはなく、しばらくはご依頼の連絡がない期間が長かったと思います。
中には、3カ月程が経過し、期待がなくなった頃に、ご連絡が来たこともありました。
反響を頂くのには少し時間がかかるものなんだと、その時は感じました。
昨年の飛び込み営業した方から、令和5年に北関東の表題登記が入るので、遠い案件はお願いしますとの話も頂き、本当にご依頼が来るのか、今はワクワクしてます。

また、異業種交流会にも一回だけ参加しました。士業関係の異業種交流会に参加しましたが、直ぐには依頼に繋がる話はありませんでした。
しかし、2カ月後に土地と建物の種類変更のご相談を頂き、そして3か月後に建物の種類変更登記を頂きました。
5カ月後にご依頼を頂けたこともあり、異業種交流会も時間は掛かるかもしれませんが、営業手段の一つとして考えていいのかもしれません。
ただ、年末に頂いたこの案件以降、お仕事に関するご連絡がないため、現時点では効果的な営業方法なのかはわかりません。

一方で、ホームページからのご依頼は、具体的な案件があってからのお問い合わせであるため、即日に仕事になります。
ただ、相見積もり負けてしまったり、またどのようなお問い合わせ内容か、どのような方かが分からないため、色々確認しなければいけない点は手間に感じてしまうかもしれません。

今回の記事では、営業方法について、その一部だけ記載しました。
この他にも、色々な営業を試し、一つ一つに色んなエピソードがあります。
開業前に2つの事務所で働かせて頂きましたが、新規のお客様はほとんどなかったことも考えると、新規で仕事を取るというのは大変なことであるんだと、実際に経験して感じます。
今年は、去年のことも少し反省して、自分らしい営業が出来たらと思います。

どのような出会いがあったのか

もちろん営業に関して多くの出会いがありましたが、同業者との出会いについて書いていこうと思ってます。
私は、主に若手の土地家屋調査士の集まりである青年調査士会や、SNSなどからの知り合いが広がっていきました。
特に、埼玉青年土地家屋調査士会に入会したのですが、そこで積極的に活動されている先輩から、突然電話がありました。
どういうことがきっかけで電話があったかというと、私が以前指導を頂いた土地家屋調査士の先生のホームページを作成したことがきっかけだったそうです。
その先輩の土地家屋調査士の方も、その指導を頂いた先生にお世話になったそうです。
それがきっかけで、埼玉青年土地家屋調査士会のホームページを作成したい旨と、また知り合いの事務所の手が足りないので手伝って欲しいとのお話を頂きました。
埼玉青年土地家屋調査士会で顔を覚えて頂けるきっかけにもなりましたし、仕事が本当に無くなった際にはお手伝いをして、どうにかやっていけることにもなりました。
このことで感じたのですが、土地家屋調査士の業界は本当に狭く、知り合いを辿れば、近い範囲で接点があるんだと感じました。

また、SNSで知り合った土地家屋調査士の方にも、実際にお会いすることも多かったです。
Twitterを通じてお会いすることが多くありました。
今、Twitterを通じてお会いした方と、少し動画の企画もしており、SNSでの出会いに感謝しております。

同業者の方は、もちろんライバルではありますが、良い関係が出来れば、とても良い情報交換ができ、成長につながります。
特に、衛星測量機のDroggerについて知った際は、小さい土地家屋調査士事務所でもコスト的・技術的に導入していく時代が近い将来くるのではないかと感じ、良い情報交換の場となりました。

どのような学びがあったのか

営業に関しては、仕事を頂くのにには、少し時間がかかリ、ゆっくり積み上げていくものだと、未熟ながら学ばせて頂きました。

また、実務に関しては、開業地域の慣習などについて、少しながら知ることができました。
桶川市では、地主で多い苗字があります。
ある案件で、同じ苗字で親戚だと思っていたのですが、まったくの他人だと知ったときは、本当に驚きました。
ある登記申請で、昔の航空写真を見たのですが、昔は農地が広がっており、その方々が農家をされていたことを把握が出来たときは、一歩地元に根付いた土地家屋調査士になれたのかなと感じられました。

一年目ということもあり、おそらく書ききれないほど、色々なことを学ばせて頂きました。

これだけでも十分と思える

すべての仕事を無事終わらせて年を越すことができ、事故などのトラブルなく終えることができたことだけでも、十分すぎると思っております。

土地区画整理の換地処分の前の建物が残ってしまっている建物滅失登記の事案において、申請人探しからしなければならないところ、不動産業者の方が、たまたま昔の住宅地図を持っており、それを確認したいとの旨をお伝えしたところ、偶然に建物の所有者を見つけることが出来ました。
また、増築の案件で、所有権の証明書の一つである固定資産税評価証明書に記載の面積と実際の面積が違う場合には、登記をする前にまず固定資産税評価証明書を正しく修正する必要があることを、先輩にタイミングよく教えていただきました。
知りたい情報がタイミングよく私の耳に入ることが多く、本当に運が良いと思う場面が、この一年とても多かったです。
苦労するかなと思ったけれども、すべての業務が上手いように進んでいたなとの感覚があり、それだけでも十分すぎると思えるくらい恵まれていたなと感じます。

まとめ

最後まで読んで読んでくださりありがとうございます。
SNSのネット上では、開業してからの景気のいいことが書いていると思います。
ただ、私はそのようなことはなかったですし、またそのような環境であったとしても、日々の不安などから、仕事が順調だとは思えないと思います。
また、2代目や親族が測量などの関連業務をやられている方で、土地家屋調査士を開業されている方が本当に多いんだと感じました。

今年は、年初にお仕事のご依頼や、お見積りも頂いております。
良い縁に巡り合い、来年の今頃に、またこのように色々振り返るほどのネタができればと思います。

来年も、一年前の自分と比べて、いろんなことが出来るようになっていると成長を実感出来るように、毎日毎日過ごして行きたいと思います。

埼玉土地家屋調査士会上尾支部小川曜
埼玉土地家屋調査士会上尾支部小川曜
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