私のブログサイトにて以下のご質問があったため、ブログにて解答させていただきます。
ご質問内容
お世話になります。当方50代後半ですが、時間にゆとりがあるので、いろいろ資格試験など勉強しております。一昨年3度目の挑戦(1日1時間から2時間くらいの勉強でした)で宅地建物取引士試験に合格し、翌年登録実務講習も受けて、宅建士証もらいました。日商簿記2級も2015年に3ヶ月ほどの勉強で合格しています。去年くらいから土地家屋調査士について調べて、勉強しようかなと思い、とりあえず測量士補を取らねばと9月に受けたのですが、16問正解で合格基準の18問に二問足らず不合格だったので、測量士補も並行して勉強しています。~(改)某資格予備校の受験対策~コースを先月から始めています。測量士補は勉強したら、今度こそなんとかなるかなとは思うものの、土地家屋調査士はかなり難しいと感じています。とりあえず択一式の過去問題集をなんとかやっていくかなという感じです。民法は57問中37問正解でした。不動産登記法はまだ途中ですが、ほとんど正解に辿り付けません。土地家屋調査士法はまだ講義も受けていないので、過去問には取り組んでいません。DVDのほうは書式、求積、面積計算と不動産登記法の総則、土地、建物はみました。なかなか難しく、よくわかりません。先生も~改)某資格予備校の教材~は試験レベルではなく、実務者としても勉強になるレベルとのことでしたが、初学者にとってはどう取り組んだらいいか悩んでいます。このまま答練とか模試を受けても、玉砕しそうだしなと考えています。測量士補を受験した後、過去問中心に学習して(DVDの講義を何度か視聴しつつ)行ったら、いいかなと考えています。来年一応受けてみて、もう一年か2年はかかるつもりで取り組んだらいいでしょうか?
Hさんからのご質問
私からの回答
ご質問者様は土地家屋調査士の受験生で他の資格をお持ちとのことです。
今回は、主に受験に関して回答させていただきます。
土地家屋調査士試験の勉強方法
勉強方法はご質問様の通りの勉強方法である、過去問中心の勉強をすれば、大丈夫だと思います。
ご質問を読む限り、民法を気にされているそうでしたが、民法は不動産登記法に比べると点数を取りづらい問題が多いです。
そのため、現時点で6割ほど取得できていれば、自然と合格ラインに乗ると思います。
ただ、民法は一定以上からほとんど伸びなくなります。
民法は不動産登記法と土地家屋調査士法に比べ試験範囲が広く、また3問しか出題されないことから、今の時点で6割ほど取得されていれば大丈夫かと思います。
一方で、不動産登記法と土地家屋調査士法は満点を狙う気持ちで勉強しなければ合格までには難しいというのが私の感覚です。
択一の基準点自体は、最近の受験者の減少から低くなってきていますが、択一と記述の基準点を超えると、合格ラインを超えるための択一2.5点の配点の重さに気づくなると思います。
択一でアドバンテージを作ることができるかは、この試験の重要ポイントになります。
そして、記述ですが点数の配点などが公開されておらず、対策が難しいです。
記述で出題される作図が初めてで解答方法を理解するだけでも難しいのに、その配点が分からないことも追加され、どこに重点を置いて対策していけばいいかも分かりません。
私自身、記述対策として答練を受講していたのですが、試験合格年度でも、ほとんどついて行くことが出来ず、遅れてしまい、まったく分からない場合は参考書などを少し見ながら解いて提出していました。
当然、時間内にすべて解くことは出来ず、当然合格できるような実力はなかったです。
ただ、分からないながらも、手を動かしながら進めていくと、何となく感覚をつかむことが出来るようになります。
理解できなくても、感覚で何となくわかるようになったかもと思えるようにするだけでも大切だと思います。
記述に関しては、出来ないけれども、苦しんでとりあえず手を動かしてみることが重要だと思ってます。
そして、実際に測量計算が分かってきたのが、試験合格後2年程が経過してからです。
試験に合格するに必要な計算などは、複素数計算などな便利な機能を使うことで、知識を誤魔化しながら問題を解いていました。
教材に関しては、市販で売られているものに関しては、東京法経学院のを使用されるのがいいと思います。
資格予備校を通われていれば、その予備校のを徹底的に利用するのが合格への近道です。
測量士補試験に関して
午前を受験すると体力的にも気持ち的にも、午後が苦しくなるため、午前免除のために測量士補試験には必ず合格してください。
令和4年度から従来の試験日である5月に戻ったそうなので、土地家屋調査士試験を受験することを考えると、とても良い試験日だと思います。
申込込みと試験日が結構離れているので、試験の申込期間は忘れないように確認してください。
合格するまで要する受験期間
土地家屋調査士試験は他の宅地建物取引主任者試験や行政書士試験に比べて、合格するまでの期間の目安を把握することが難しいと思います。
なぜならば、どんなに実力をつけたとしても、その実力を必ずしも試験に反映されるのではなく、その試験当日の環境に影響されてしまうからです。
土地家屋調査士試験は、内容の難しさより、内容に対して試験時間が圧倒的に少なく、また、その短い時間で文章を理解し、記述、計算、作図をバランスよくやらなければなりません。
そして、いずれかのところでミスをすると連鎖的にすべてが間違いうることになり、圧倒的にミスができない試験だと思ってます。
ミスができない緊張感の中、重圧に耐えきれなくなり、いつもどおりの実力が発揮できない方も多いです。
受験生ならば試験中、少し手が震えてしまった経験がある方は少なくないと思います。(私もです。)
そして、その重圧感によるマイナスの緊張は、実力がある受験生が陥りやすいのではないかと思います。
特に、模試などで高得点をとれるのに不合格になってしまう方などは、気持ちの面で負けてしまうからだと思います。
一方で、合格ライン上にある受験生は、適度の緊張感で受験でき、それがまたこの試験ではかなりプイラスに作用することがあり、それがこの試験おもしろいところです。
そのため、土地家屋調査士試験は1年から2年程で合格することは出来るが、沼にはまってしまった場合は、想像以上に受験期間が長くなってしまうことを覚悟する必要があると思います。
特に、気持ちが弱い方は、受験期間が長くなってしまう傾向があると思います。
まとめ
以上のように回答させていただきました。
あくまで今の私の意見であることをご承知ください。
士業の資格に合格されて実務をされている方によくあることですが、試験に合格するのは特別なことではなく、だれでも出来ること当たり前のことであると上書きされてしまうことがあります。
それは、過去の受験時代の記録が、実務をしたり、その他の合格者や資格者と接することで、特別なことではなく当たり前のことになるからです。
そのため、合格者のアドバイスは全て鵜呑みにしないことが大切です。
ここまで適用に書いてしまいましたが、Hさんの参考にして頂ければと思います。
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