今回は、測量士補試験の受験勉強と合格体験記について記事にしていきたいと思います。
受験を検討している方、また勉強中の方の参考になればと思います。
また、土地家屋調査士や測量士を目指そうと思っている方も読んでいただけたらと思います。
測量士補ってどんな試験
- 測量に関する法規
- 多角測量
- 汎地球測位システム測量
- 水準測量
- 地形測量
- 写真測量
- 地図編集
- 応用測量
以上が試験科目になります。
すべてマーク式の問題で、計算問題はありますが電卓は持ち込みは出来ません。
測量機械などに関する測量専門語を覚える必要があるため、測量をしたことがない方にとってはイメージが付きにくく、ハードルはあると思います。
ただ、理解しなくても、試験問題は解くことが出来るため、興味がある方は是非受けて頂けたらと思います。
測量士補 の仕事とは
測量士補は測量法に規定している測量(一般的には公共測量)に、測量士に指揮監督のもと従事します。
ただ、測量法に規定している測量に関して、測量士や測量士補の資格が必要であって、それ以外の測量に関しては、資格がなくとも業務をすることが出来ます。
税金などのみんなでお金を集めて行う測量は、その測量の品質を担保するために、また重複して余分に測量をしないために、その測量の仕方やその成果物に関して明確にしなければなりません。
上記の事項に適合する仕事をできる証として、測量士と測量士補の資格があります。
測量士補を持っていることのメリット
メリットは2つの面があると思います。一つは、公共測量に従事が出来ること、そしてもう一つは土地家屋調査士試験の午前の部の免除が出来ることです。
特に、土地家屋調査士試験の午前の部を免除するためには、建築士か測量士(補)の資格が必要ですが、取得難易度と受験資格の有無を考えれば、測量士補を取ることになります。
測量士補以外は受験難易度が高かったり、受験資格を得るためにも一苦労します。
測量士補試験の受験動機と受験勉強
私が測量士補の受験をしたのは、平成28年度試験です。
その当時は、警察学校に入校しており、その中で受験して合格しました。
忙しい警察学校生活の中で、3か月から4か月間の勉強ですが、9割くらい点数を取ることが出来ました。
測量士補試験は、試験時間が長いため、ゆっくり見直しをして解くことができるため、しっかり正しい勉強すれば、運に左右されることがなく、合格することができます。
私の勉強法
測量士補試験の特徴は、理解していなくても暗記をすることで解くことが出来ることです。
そのため、過去問を繰り返して、間違い探しの感覚を身に付ける勉強をするのが、合格への近道です。
しっかり理解しようとするのは難しいので、理解できない箇所が多くあると思います。
しかし、ほとんどの受験生は実務経験がある方以外は同じです。
理解するのではなく、試験を解く感覚を身に付けましょう。
正直なところ、測量士補試験は測量に関する知識がなくとも、過去問を繰り返すことで、問題の傾向をつかむことで解くことができ、そんな知識でも満点近く取得することが出来ます。
試験勉強と測量実務はまた別
測量士補試験に合格したからと言って測量について理解した訳ではありません。
また、今は測量のシステムが頭がいいため、自動で計算してくれます。
そのため、測量士補の試験内容を、しっかり実務を学びたい方は測量会社に勤務されることをおススメします。
土地家屋調査士のような一筆地測量(住宅地一軒程度の測量)では、測量士補試験の内容の知識はほとんど使いません。
認定機関の免除で取得した方がメリットが大きい
測量士補の資格は、国土地理院が認定している大学や専門学校でも取得することができます。
そして、 大学や専門学校で 取得した場合、実務経験を積めば測量士になることができます。
測量士試験は、測量士補試験に比べ物にならないくらい難しいため、このメリットはものすごく大きいです。
まとめ
以上、読んでくださり、ありがとうございました。
測量業界は人手不足で就職するには困らないと思います。
また、測量機器は日々進化しているため、新たな技術などを身に付ける努力をし続けなければなりません。
外での仕事は夏は暑く、冬は寒い中で行うため、決して楽な仕事ではありませんが、経験値が影響する専門性がある仕事であり、やりがいがある仕事です。